2
3.紫の登場
中国では天の色は黒。地の色は黄色。
北の夜空に輝く北極星が天帝の座であり、黒が万物を支配する天帝の色であった。
天帝の子である天子は地上で人々を導く黄帝となった。
故に中国の皇帝の服色はもともと黒であり、対極にある赤は裏地に使われていた。
紫を好んで身につけるようになった背景には、「水の黒を以って火に克つこれを赤黒合してすなわち(五間色のひとつ)紫になる。」ことによる。
戻る
次へ